今年4月に初当選した東京都江東区の木村弥生区長が、公職選挙法違反の疑いで東京地検特捜部から家宅捜索を受けたことを受けて、
辞任する意向を固めたことが分かりました。
木村氏は26日午後に記者会見を開き、辞任の理由や今後の対応について説明するとみられています。
目次
木村氏の経歴と政策
木村弥生氏は1972年生まれ、東京都出身。
慶應義塾大学法学部卒業後、日本テレビに入社し、報道記者として活躍されました。
2018年に退社し、政治家を目指すことを表明。
2020年には自民党から東京都知事選に出馬したが、落選しました。
その後、江東区長選に立候補し、現職の大島敏夫氏を破って初当選し、
木村氏の政策は「子育て支援」「地域活性化」「防災対策」などを掲げていました。
公選法違反の疑いとは
木村氏を巡っては、4月の区長選挙期間中に陣営が投票を呼びかける有料動画広告をユーチューブに掲載した問題で告発がありました。
動画は複数あり、木村氏の写真に「木村やよいに投票してください」というテロップを付けた内容で再生回数は約38万回。
費用は約14万円という情報があります。
公選法では、選挙運動目的で有料のインターネット広告を出すことは禁止されていました。
特捜部が家宅捜索、木村氏は任意聴取
東京地検特捜部は24日、公職選挙法違反容疑で区役所の区長室や自宅などを家宅捜索。
木村氏は任意で事情聴取されたが、容疑を認めているかどうかは明らかにされていません。
特捜部は木村氏のほか、陣営関係者や広告代理店などにも捜査の手を広げているとみられています。
辞任の意向を固めるも区議会欠席
木村氏は25日、「捜査に協力するため」として区議会の本会議を欠席した。
関係者によると、木村氏は辞任の意向を固めており、26日午後3時に記者会見で表明する予定です。
しかし、区議会では辞任に関する質問や批判が相次ぎ、議会運営にも影響が出ています。